【インタビュー】声優・下野紘が新プロジェクト始動 – 『シンフォニックロック・リミックスベスト』に込めた「また歌いたい」の想い【撮り下ろし写真25枚】

(本文/加藤大樹 撮影/ひがけん)

声優として第一線を走り続けながら、ソロアーティストとしても10年の歩みを重ねてきた下野紘。3月4日にリリースされる『シンフォニックロック・リミックスベスト』は、これまでの楽曲をリミックス&ストリングスアレンジしたベストアルバムとなっている。

約2年半のアーティスト活動休止を経て新プロジェクトを始動したアーティスト・下野。休止期間に抱いていた「また歌いたい」という想い、忘れられないライブの記憶、これから描く未来、そして現在の“推し”について、じっくりと話を聞いた。また、インタビューの最後にはサイン入り色紙の読者プレゼントキャンペーンも実施している。

下野紘(しものひろ)。4月21日生まれ。東京都出身。アイムエンタープライズ所属。主な出演に、『鬼滅の刃』我妻善逸役、『僕のヒーローアカデミア』荼毘役、『進撃の巨人シリーズ』コニー・スプリンガー役、『うたの☆プリンスさまっ♪』来栖翔役、など

むしろモチベーションは上がっていました


――2016年3月に1stシングル「リアル-REAL-」をリリースしてから丸10年が経ちましたね。

もう10年も経ったんですね。ソロアーティストデビューをした当時は、ここまで続けられるとは思っていなかったので、不思議な気持ちがあります。ソロ活動を始める前から歌やステージパフォーマンスの経験はありましたけど、それはキャラクターに助けられていた部分が大きかったので、下野紘としてパフォーマンスをするとはどういうことか。それをしっかり見つめ続けた10年だったと思います。

――今回、2023年から約2年半のアーティスト活動休止を経ての再スタートとなります。活動休止中はいろいろなことを考えたのでは?

(アーティスト)活動休止前の2020年ころから、声優として仕事の幅が広がっていると感じていました。たくさんの方に認知していただいていることも、顕著に実感していましたね。あらためて、いまの自分にできること、できないことを見つめ直す意味でも、活動休止は間違いではなかったと思っています。

――休止中にも「歌いたい」という気持ちはありましたか?

ライブがないと、自分の楽曲を披露する機会もなくなりますから、やはり「また歌いたい」という思いは自然と湧いてきました。道を歩きながら、シャワーを浴びながら口ずさんだり、「この高さの音は出るかな」と試したり。休止中ではあっても、いつでも動ける準備はしていましたね。モチベーションはむしろ上がっていました。

――この10年間で、音楽性や表現方法が変化した実感はありますか?

たくさんの音楽に触れてきたことで、「いろいろ取り入れていこう」という意識は強くなりました。いま、『CDTVライブ!ライブ!』のナレーションを担当させていただいていることもあり、本当に様々な楽曲に接しています。音楽の幅が広がると同時に、それを自分の活動にも反映できないかと考えるようになりました。

――番組のナレーションを通して、常に新しい音楽や流行に触れているというのは大きいですね。

同世代と比べると、僕は最近の音楽をよく知っている方だと思います(笑)。「この曲いいな」「自分の活動に活かせるかもしれない」と刺激を受けることは多いです。

ファンの合唱に心を動かされたことも

――これまでのアーティスト活動で、特に印象的だった出来事はありますか。

楽しいこともつらいこともたくさんありました。そのなかでも印象深いのは、2018年に開催したアルバム『Color of Life』東名阪ツアーの大阪公演です。

――梅田のライブハウス・TRADでの公演ですね。

ステージを終えて楽屋に戻る通路が、ちょうど機材席のような位置にあり、お客さんのほぼ真上を通る構造だったんです。だから客席の声がそのまま聞こえてきました。ライブ終了後、幕が下りた状態で「Black Thunder」のインストが流れていたんですけど、ファンのみなさんが頭から最後まで歌ってくれていたんです。それもひとりふたりではなく、会場のほぼ全員が。

――まるで合唱のように。

あれは本当に感動しました。ファンのみなさんの熱量を肌で感じて、「もっとみんなに応えなければ」と強く思った瞬間でした。

――ファンの方々は、そんな至近距離で聞かれているとは思わなかったでしょうね。

いまだったら確実に泣いています。40代になってから涙腺が弱くなりましたから(笑)。ステージの上で緊張している場合じゃないと、心から思いました。

――今後、挑戦してみたいことはありますか?

5月9日に朗読祭(「下野紘朗読祭~『サウナの『ウ』』桜木春馬編」)を開催します。こういったイベントはもっとやっていきたいですね。あとは、やはりライブ。朗読とライブを組み合わせたリーディングライブもまた実現したいですね。

――やりたい構想がいくつもある。

ありますね。実は次にライブをやるなら一曲目に持っていきたい曲があるんですよ。これはまだ誰にも言っていませんけど(笑)。

作詞家・RUCCAとの意外な共通点

――今回のアルバム『シンフォニックロック・リミックスベスト』について、本作が制作された経緯は?

活動休止中ではありましたが、10周年という節目に記念アルバムを出したいとスタッフから提案がありました。せっかくなら、リミックスに加えてストリングスアレンジを施したら面白いのではないかと。既存楽曲のアレンジとはいえ、最終的な音の調整には自分も関わりたいと思いました。

――下野さんの意見もかなり反映されている。

トラックダウンやマスタリングの段階で意見を出しました。音を重ねることでヴォーカルが埋もれてしまう部分もあるので、ボリュームのバランスを調整してもらうなど、そういった関わり方ですね。

――アレンジを加えて、特に印象的だった楽曲は?

「flowers」は最新曲なので印象が新しいですね。ストリングスが加わったことで壮大さと華やかさが増し、より豪華な仕上がりになりました。「ONE CHANCE」もイントロからまったく違う印象で、新鮮に楽しめると思います。

――始まりの楽曲「リアル-REAL-」も大きく変わりましたね。

最初に聴いたとき、「俺が知っている『リアル-REAL-』じゃない!」と、いい意味での違和感がありました。アレンジでこんなに雰囲気が変わるのかと面白かったです。

――今回は作詞家・RUCCAさんとのオーディオコメンタリーも収録しています。下野さんの楽曲は、RUCCAさん単独の作詞か、下野さんとRUCCAさんの共作というパターンがほとんどですね。どういう制作スタイルなんでしょうか。

まず僕が作詞をして、それを添削していただく形です。「ここはこうした方がいい」と赤字が入る。いわば赤ペン先生ですね(笑)。

――わかりやすい……! 最初にRUCCAさんが作詞を担当するようになった経緯は?

最初はレーベルであるポニーキャニオンからのつながりだったんです。やってみた結果、相性がよかった。あと、RUCCAくんにペンネームの由来を聞いてみたら、ゲーム『クロノ・トリガー』に登場するキャラクターのルッカが好きだから、と。

――そうなんですか!

そして僕も『クロノ・トリガー』で一番好きなのがルッカなんです。

――つながりましたね。

それだけで一緒にやりたいと思いました(笑)。好きなものを共有できるのは大切なことだと感じた瞬間です。

推しはからあげとお菓子

――現在の“推し”はなんでしょうか?

「バンザイ山椒」というお菓子です! もう何年も前から推していますね。5~6年くらい前にコンビニで見つけて、なんとなく手に取ったんですよ。山椒ってそこまで好きじゃなかったんですけど、すごくビールに合うなと。

――小粒のあられなんですね。

買い方にもこだわりがあって、コンビニで見かけたら数袋は買うんですけど、全部買ってしまうとほかの人が買えなくなるから、ふたつくらい残します。いろんな人に広めたいですからね。

――あと、下野さんといえば、からあげも外せません。

やっぱりからあげがおいしいのは大分県ですね。イチオシは「からあげ太閤」。冷凍からあげの通販もありますけど、現地で食べたほうが絶対においしいと思います。衣の薄さも好みだし、なにより肉汁だけで白飯が食べられる!

――最高ですね。

自分でも再現できないか練習中です。次回、食べに行く機会があれば肉汁の秘密を聞いてみたいと思っています。

――都内でのおすすめ店舗はありますか?

神楽坂やニュウマン新宿にある「斎唐」。特に手羽先はぜひ食べてほしいですし、むね肉は冷めても柔らかいんですよ。都内で行きやすいのは、「一番どり」ですね。もも肉のからあげもいいけど、個人的にはむね肉の「テンカラ」が好きですね。むね肉をおいしく仕上げるのは難しいんですよ。「一番どり」は居酒屋なので、お酒も進みます!

●下野紘ベストアルバム「シンフォニックロック・リミックスベスト」

発売日:2026年3月4日

【初回限定盤】CD Only
価格:5,500円(税込)
仕様:オリジナル三方背BOX、2Dワイドケース(16Pブックレット)、32Pオリジナルブックレット
特典:下野紘朗読イベント チケット優先販売申し込み券

【通常盤】CD Only
価格:3,850円(税込)
仕様:2Dワイドケース、20Pオリジナルブックレット
特典:下野紘朗読イベント チケット優先販売申し込み券

【きゃにめ限定版】CD+Blu-ray
価格:8,800円(税込)
仕様:特製ワンピースボックス、48P横型特製ブックレット
特典:下野紘朗読イベント チケット優先販売申し込み券
映像特典:ジャケットメイキングムービー、MV6曲のBlu-ra化・下野紘&RUCCA(作詞家)によるオーディオコメンタリー収録

・収録楽曲
M1.リアル-REAL-
M2.ONE CHANCE
M3.Running High
M4.Pleasure
M5.Black Thunder
M6.sympathy
M7.Soul Flag
M8.WE GO! -On Your Mark-
M9.邂逅地点
M10.flowers

下野紘・サイン色紙プレゼント

■応募要項
応募期間:2026年3月23日から2026年4月7日まで
・内容:下野紘・サイン入り色紙
・当選人数:1名様

・日本国内にお住まいの方に限ります

■応募方法
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加藤 大樹

かとうだいき。1987年9月11日生まれ。茨城県出身。2007年、ニコニコ動画でゲーム実況グループ「ゆとり組」として活動。ゲーム実況をきっかけに出版の道へ進み、著書『プリキュアシンドローム!』(幻冬舎)などを上梓。WEBメディア「マイナビニュース」の編集者・ライター・広告制作ディレクターなどを経て、現在フリー編集・ライターとして活動 お仕事のご連絡はこちらまで kato.daiki.po@gmail.com kato@subculture.co.jp