【食レポ】“幻のつけめん”復活!舎鈴・大崎店で味わう「創業つけめん」の衝撃

「目指したのは毎日食べられるつけめん」

そう謳うのは、つけめんやラーメンを提供している「舎鈴」。今回は、ゲートシティ大崎内にある「舎鈴」を訪れ、つけめんを味わった。

山手線に乗り大崎駅に降り立ち、JRの南改札口から出て左側の新東口へと進む。すると、すぐに目の前にそびえ立つゲートシティ大崎。歩道橋から入るとビルの3階なのだが、1階降りた2階に「舎鈴 ゲートシティ大崎店」はある。

最初に訪れたのは平日のお昼時。店内満席、行列もできているのはさすが。やはり、この時間帯はゲートシティ大崎内や付近のオフィスから食べに来ているサラリーマンが多そうだ。1時間ほど時間を置いてまた訪れると、お昼のピークは過ぎていたので入店することに。

さっぱりとしていて洗練された外観、店内は広々としていて綺麗。初めて食べる店なので、グランドメニューの通常のつけめんも気になるが、「2005年六厘舎創業1ヶ月間で封印した幻のつけめん」という謳い文句で期間限定の「創業つけめん」が気になって仕方がない。

悩んだ末に、券売機で「創業チャーシューつけ麺」の並盛(1090円)を発券。発券後は、席に座ってしばらくすると番号を呼ばれるのでカウンターに受け取りに行く。水はセルフサービス。

席に着き、改めて「創業チャーシューつけ麺」を見ると、麺がめちゃくちゃ多い!一応並盛なのに、普通のつけめんの大盛りくらいはありそうだ。丼には蕎麦のような色で綺麗に盛られた中太の麺、その上に細切りメンマ、大判チャーシュー2枚と少量のバラのチャーシューが乗せられている。

デジタルサイネージに映し出されたスープの説明によると「醤油のキレ×Wスープ×スパイス あっさりなのにクセになる!」とのこと。あっさりとは言うが、大量の麺を漬けて食べるには十分な味のスープに感じた。スープにはノリが添えられ、カットされた長ネギ、細切りナルトが入っている。

さて、どうして食べたものか。なぜ悩むのかというと、つけ麺に慣れていないのもあるが、卓上のいくつもの調味料が並べられているからだ。胡椒、一味、七味黒、柚子粉など。しかし、ご丁寧に机につけめんにおすすめの調味料が書かれていたので助かった。それによると、粗挽き梅、七味黒、柚子粉がつけめんにオススメだそうだ。

まずは、味変なしでそのままスープにつけて食べていく。麺はしっかりとした弾力があり食べ応えがある。スープにもともと胡椒が入っているので少しピリッとして、中太の麺でも十分味を感じる濃さでおいしい。

このままでも十分おいしいのだが、いくつもの調味料があるといろいろと味変を楽しみたくもなる。今回は、つけめんにおすすめの調味料の中から七味黒、柚子粉、粗挽き梅の順で試していった。調味料はスープに直接入れるのではなく、麺に少しずつかけると他の調味料と混ざりにくくて良い。

最初の七味黒は、やはり七味なので辛いのは当然だが、後から来る辛さ。次の柚子粉は柚子の香りが強く、粉をかけた麺をスープに漬けてから口に運んでも口の中が柚子風味になるほど。クセになりそうな風味だ。

さいごの粗挽き梅。ビンを振ると思ったより大きめの、まさに粗挽きの梅が飛び出してきて驚かされる。無数の粗挽き梅によって、麺が淡い紅色に染まっていく。強い梅の風味と酸味を感じられてこちらもおいしい。

実は、おすすめ調味料には書かれていないもので、卓上に置かれている特性ニラ辛味もあった!

見た目もにおいも強烈で辛そうなので、警戒して少しずつ麺の上に乗せて食べてみる。口に運ぶときの恐怖感……!食べた瞬間、おいしさを感じるのだがすぐに辛味が来る。うまいが辛いし暑い。体から汗がにじみ出てくるのを感じた。

これまでの調味料による辛さの積み重ねもあって、舌がピリピリとしてくる。特性ニラ辛味のインパクト通り、辛さが強烈だった。おすすめだが、使うかどうかとその量は自己責任で。

大量の麺を食べきり、とても満足感の高い食事となった。ほかのメニューも食べてみたくなるし、また訪れたくなった。

 

文・写真:後藤芝生