2月9日、5回目となるこどもスマイルムーブメントアンバサダーによる特別授業が日野市立日野第二中学校体育館で行われた。第1学年と第2学年の生徒合わせて419名が参加。谷真海氏による講演や栗山英樹氏のビデオメッセージの放映、生徒が目標や自分へのエールを発表し、東京都が掲げる“チルドレンファースト”の社会実現を目指す。
谷氏は「新たな扉を開く~夢に向かって努力し続ける力~」をテーマに講義を展開。谷氏は大学時代に骨肉腫という病気になって、パラスポーツを始めた。義足になって走り始めてから1年ちょっとで、パラリンピックの最終選考会で好記録を残し、パラリンピックに出場している。
会場では、その場で義足を付け替えて走りも実演。谷氏は「義足を自分の足だと信じて体重を乗せます。バネが強ければ強い方がいいと思われる方もいるかもしれませんが、実際は自分の身体に合ったものを選ぶことが大切です」と説明した。
挫折したエピソードを聞かれると谷氏は、「予期せぬ病気で足を失うことが1番大きな出来事でした。癌と向き合う時間が心身ともに苦しかったです。義足になったからといってすぐに歩けるわけではなく、リハビリをして治療を1年くらいしました」と明かした。続けて、「苦しかった時期に落ちるところまで落ちたことで、自分と向き合う経験ができました」と回顧。前を向けたきっかけについて谷氏は、「入院している時に『神様はその人に乗り越えられない試練は与えないんだよ』という母の言葉が力になりました」と語った。
生徒から、「今挑戦したいことは何ですか?」と問われると、谷氏は「今もパラリンピックを目指してチャレンジしています。子どもが2人いますが、育児をしながら競技を続けています。今朝も家で練習してきましたし、オーストラリアの試合に向けて練習をしています」とコメント。「一生懸命やって結果が出なかった時、どうやって気持ちを切り替えていますか」という質問に対しては、「今までやってきたことがこの先、1年後、2年後、いつになるかわからないけれど、必ず結果につながるとわかっているので、腐らずにやり続けることを意識しています」と言及した。
会場スクリーンでは、北海道日本ハムファイターズの沖縄キャンプ地で収録された栗山氏のビデオメッセージが放映された。生徒からの「WBC優勝という夢を実現させるために、選手たちを引っ張る上で大切にしていたことは何ですか?」という問いに対し、栗山氏は「人の心を変えるとか人の行動を変えるのは本当に難しいことです。僕がやったのは人にやってほしいことを自分でやって行動で示すことです」と述べた。
生徒からサインがほしいとの要望を受け、栗山氏は「夢は正夢」とユニフォームに記し、当日、副校長先生から生徒に手渡された。
会の後半には、代表生徒による挨拶、目標を記した横断幕の披露が行われた。生徒は、「今回教えていただいた多くのことを心の中に入れて、目標を達成していきたいです。目標や自分へのエールを全生徒が横断幕に書いてきました。ぜひご覧ください」と挨拶。横断幕を見て谷氏は、「前向きで力強い言葉がたくさんありますね」と感想を述べた。栗山氏は、「みなさん素晴らしいです。頑張ってください」と称賛し、「自分が書いたことに対して、本気で意識し続けてほしいと思います」と締めくくった。





