令和7年度こどもスマイルムーブメント大賞が発表!チルドレンファーストを叶える企業の取り組み

12月1日、令和7年度こどもスマイルムーブメント大賞の表彰式が開催され、過去の受賞者による成果報告やアンバサダーによるトークセッションも行われた。

株式会社キッズスター代表取締役の平田全広氏は、令和5年度の優秀賞を受賞した子ども向け社会体験アプリ「ごっこランド」の取り組みについて「色々なメディアに取り上げていただき、ダウンロードも2年前の600万から、今は800万ぐらいまで伸びました。参画企業も70社か100社となり、非常に事業を大きくさせていただいた」と回顧。

続いて株式会社シンク代表取締役の篠田大輔氏は、令和6年度優秀賞を受けた「防災スポーツプログラム」は、学校授業での導入が広がり、大阪・関西万博にも出展を果たすたことから、「防災は幅広い世代に訴求する必要がありますが、こども向けサービスというところでご評価いただきました。学校の授業で多く導入していただいたり、認知が広がってきた」と、取り組みの手応えを示した。

続いて、アンバサダーを務めるタレントの伊集院光氏とアスリートの谷真海氏が登場。アンバサダーの活動について、伊集院氏は「僕みたいにこどもがいない人間からすると、未来に対して何もやってないんじゃないかという後ろめたさを感じることがあります。こどもたちに喜んでもらうのは、実際僕自体の喜びでもあるんですよ」と振り返った。

谷氏は自らの子育て経験を通じて、上のお子さんを育てていた7年前と比べ、子育て環境が大きく改善しているという。外出時に自然とサポートを受けられることや、子どもが泣いても冷たい視線を感じなくなったことなど「子育てが格段にしやすくなった」と話した。

それを受けて、伊集院氏は「電車の中でこどもが泣いてる時に、ちょっとこの子笑わせてみようかなと思ったりとかするし。こどもに対してうるさいって顔をすることが、とても格好の悪いことだっていうのは、10年前から比べたら相当進んできたと思いますよ」と、社会の寛容さが増していることを実感していた。

授賞式では、子供部門最優秀賞には株式会社三井住友フィナンシャルグループが選ばれた。銀行出張所を改装した放課後の居場所「アトリエ・バンライ-ITABASHI-」を運営し、開設8か月で児童の登録数が300名を超えるなど、こどもの新たな居場所として高く評価されたことが理由とのこと。

子育て応援部門最優秀賞にはスパイスファクトリー株式会社が選出。妊娠判明時から取得できる特別有給休暇「プレママ・パパ制度」を導入し、男性育休取得率100%という成果を上げた。

そのほか、共創型スポーツ支援プロジェクトを展開する株式会社biima、「TERAKOYA Program」を展開するイコールチャンス株式会社、金融教育動画コンテスト「FESコンテスト」を実施する一般社団法人日本金融教育支援機構が子供部門優秀賞に、子育て応援部門優秀賞には複数家族による支え合い旅行「OLITABI(おりたび)」を展開する株式会社おりおりが選ばれた。

現在、こどもスマイルムーブメントには2,200を超える企業・団体が参画しており、都内では出生数が10年ぶりにプラス0.3%の増加を記録したという。小池氏は「みなさんで子育てやお子さんを社会全体で支えていくという取り組みにより、子育てが一生の思い出になる流れを作っていければと思っております。これからも楽しく、チルドレンファーストの社会を作り上げてまいりましょう」と話した。

こどもスマイルムーブメントの取り組みは、子どもだけでなく企業・団体にとっても自らの活動を社会に広く発信できる機会となっている。