
先日7月6日(日)より、ABCテレビ、TOKYO MX、テレビ愛知、BS11、AT-Xにて放送開始のTVアニメ『CITY THE ANIMATION』について、放送を前に先行上映会が京都・大阪・東京・福岡・仙台にて開催されました。ここでは去る6月8日に東京・新宿ピカデリーで実施された模様をお届けします。
トークパートには、主人公・南雲美鳥を演じた小松未可子さん、南雲の後輩・にーくらを演じた豊崎愛生さん、南雲と同じ大学に通う泉わこを演じた石川由依さんが登壇。#1(第1話)、#2(第2話)、#3(第3話)の上映後、作品やキャラクターについてトークが展開されました。
作品として初の単独イベントとなった今回。MC役となった豊崎は「元々原作を読んでいた方はどのくらいいますか?」と客席に尋ねると会場から多くの手が上がります。その様子に小松は「アニメはオムニバス形式になっているので、原作を読んでいない方はもちろん、既に読まれている方も、どのエピソードが入っているのか予想しながら楽しんでほしいです」と語りました。
「原作を読んでいない人でも楽しめる」CITYアニメの見どころは?
さらに自由奔放な南雲美鳥について、小松は「欲望に忠実な所、雑なところなどどうしようもないところを挙げようと思ったらきりがないですが、どこか頼もしい、愛されキャラですね」と、性格について明かします。また、南雲のオーディションについて「『固焼きそば』のシーンで南雲がいい人に『スンマセン!』と謝罪するセリフはオーディションの時のセリフで、早速#1からの収録で『固焼きそば』のシーンがあったので、急に試練がきたな……!という印象でした」と語りました。
そして、南雲やにーくらと同じモクメセイ荘に暮らす泉わこについて、石川は「究極のマイペース人で、生活の中にあふれる“楽しい”を追求していく子です。度が過ぎて周りから心配されることもありますが(笑)。その“楽しい”の中で、周りのノリに乗っかりつつも、自分を忘れない子です」と、わこらしい一面について打ち明けました。
いたって真面目な大学生のにーくらについて、豊崎は「簡単に言えば南雲とわこのツッコミ役です。この先も全力で叫んでいます!(笑)」と話し、小松さんが「体力的に一番苦労されていますよね?」と聞くと、「キツイというよりも、楽しいが勝っています!」と、まるで『CITY』の世界にいるようなアフレコ現場だったとか。さらに、アフレコ前に石立監督が話したことを挙げて「原作の根底に流れるインテリジェンスの感じを表現したいと仰られていたので、自分もそこを意識しながら演じました」と切り返しました。
アニメ本編について小松は「この作品はオムニバス形式で、多くのキャラクターに焦点を当てていることもあり、アニメとしてどこを終着点にするんだろうと思っていましたが、本当に度肝を抜かれるラストが待っていました」と、以降の展開について期待をひとつまみ。豊崎は「今まで見たことがないような表現方法を取り入れられているので、初体験になるような回がたくさんあると思います」と語りました。
また、一部のアフレコ台本も特殊な作りだったようで、3人は芝居の表現方法や、完成品としてどう仕上がるのかなど、キャスト間でも様々な話が飛び交っていたことを明かし、そんなたくさんの“新体験”が散りばめられた本作を楽しみにしてほしいと伝えていました。
続いて、スクリーンに映し出された各話の場面写真とともにストーリーを振り返ります。豊崎は「本作のテーマの一つに“優しさ”があり、CITYの人々の温かさや優しさが#1から詰まっていると思います」と前置きした上で、「個人的には鬼カマと轟の湿度の高いやり取りが好きです。部屋が湿気ているのが伝わってくるような雰囲気が良かったです」と話し、会場に笑いがもたらされました。
そして#2ではとあるポーズの南雲が映し出され、会場からどっと笑いが起こると、豊崎から「あの南雲は(今この場で)やらなきゃでしょ」と言われた小松が、表情や動きの練習をし始めると、豊崎がすかさず「違う違う! ボイスのほうだよ!(笑)」とツッコみ、会場は爆笑の渦に包まれます。
その後、小松がセリフを生披露すると、その再現性の高さに会場から大きな拍手が送られた。#2について、石川が「一人で何役も演じているシーンは一発録りだったんですよね?」と尋ねると、豊崎は「セリフが映像の口の動きに合わなかったところだけリベンジしました……!」と、アフレコ時のエピソードを語りました。
それを機にトークは一発録りの話題に。#3以降も光岳伸晃役の福山潤や、安達太良の父役の子安武人も同じような状況になっていたとのことで、ノリと勢いを大切にしながら和気あいあいとした現場であったことが語られました。
続いて#3は泉わこの妹・りこのエピソードの話へ。りこの回想シーンについて石川は「りこの過去が走馬灯のように出てきて、ツッコミどころが多すぎました(笑)。もう一度見る時はぜひ一時停止しながら不思議な泉家を堪能していただけたらと思います」と話す。その他にも安達太良家の話、宝さがしをする南雲、にーくら、わこの話などに触れながら#3の紹介が進んでいました。
また、#4以降の展開について豊崎は「石立監督も『#5が1つのキーポイント』だと言っていました。まずは#5まで見続けてほしいです!」と熱く語り、石川は「#5は最低でも8周は見ないといけないかもしれないです」と言い、小松も「見ていただければ、私たちが言っている意味が分かると思います!」と話しました。
最後に3人から挨拶が行われました。
石川「放送前ではありますが、これだけ楽しみにしている方がいらっしゃって嬉しいです。ギャグアニメですが、アニメーション、音楽、声優陣、制作に関わる全員が汗をかいて、全力でやらせていただきました。皆さんの生活が明るくなるような、そんな“楽しい”が詰まった作品ですので、ぜひこれからの放送を楽しみにしていてください!」
豊崎「『CITY』の楽しさ、優しさを早く皆さんに知っていただきたかったので、今日これだけの方々が来てくださってうれしいです。ギャグアニメですが、面白さだけでなくほわっとした温かさや優しさが残ると思っております。#4以降も楽しく見ていただけたらうれしいです!」
小松「『CITY』のキャストトークとして本日はこの3人で話をさせていただきましたが、CITYに住む人たち全員が主人公だと思っています。オムニバス形式だからこその良さがありつつ、ギャグで思い切り笑うこともできますし、温かくもなれて、思い切り青春したなという気持ちを分かち合える作品です。この夏、皆さんもCITYの住人になってください!」
©あらゐけいいち・講談社/ CITY THE ANIMATION 製作委員会