
TVアニメ『ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-』の第6話「一線」が、5月12日(月)より放送されます。『ヴィジランテ』は、大ヒット作品『僕のヒーローアカデミア』の公式スピンオフシリーズ。現在毎週月曜にTOKYO MX、BS日テレ、読売テレビなどで放送されており、第5話では強烈な存在感を放つ新キャラクター・スタンダールが登場しました。SNS上でも「ステインの過去では?」と話題を呼んだが、まさに彼こそが“ヒーロー殺し”ステインのかつての姿のようです。
――『ヒロアカ』でステインを演じた井上さんですが、その前身となるスタンダールを『ヴィジランテ』で演じてみていかがでしたか?
井上:『ヴィジランテ』の存在は知っていましたが、『ヒロアカ』出演時には読んでいませんでした。まさかアニメ化して、ステインになる前の赤黒血染を演じることができるなんて。アフレコがとても楽しみで、実際に演じてみても楽しかったです。
――演じる際に意識したことや、難しいと感じたことは?
井上:『ヒロアカ』で演じたステインのイメージのまま演じればいいと思ったのですが、台本を読んでみると、航一を「君」と呼んだり、ナックルを「あなた」と言ったり、礼儀正しくて驚きました。ステインは自分の行動を確立していたのに比べ、スタンダールはまだ会話ができる状態というか……。ステインの持っていた狂気性をかなり薄めて演じることを意識したのと、同時に難しく感じた部分でしたね。
――第6話では、スタンダールと航一、そしてスタンダールとナックルとの戦いが描かれました。見応えある映像になっていますが、演じられての感想を聞かせてください。
井上:ステインは、スタンダール時代もやはり強かったんだなと。「凝血」という“個性”は、相手の血を舐めることによって、対象の身体の自由を奪います。その血を舐めるためには、相手を攻撃して傷つけなければいけないわけで、“個性”を使わずとも相手に一撃食らわせなければならない。“個性”に頼れない場面でもしっかりと戦闘できるほどの鍛錬を重ねていたんだなと、彼の強さを改めて実感したシーンでした。
――梅田さんは、スタンダールvsナックルの戦いを見ていかがでしたか?
梅田:ナックルが強いことはわかっていますが、スタンダールの強さや狂気も知ってしまった分、2人の戦闘シーンはこれまでの話数の中で一番緊張感のあるものになったと感じました。ナックルが反則みたいな勝ち方をしたのも『ヴィジランテ』ならではのシーンになっていたと思いますし、また、スタンダールも恐ろしいけれど「かっこいい」と思わされてしまう。いろいろな魅力が詰まったシーンになっていると思いました。
――そのナックルとの戦闘を経て、スタンダールはステインへと変貌します。井上さんは役を演じる上で、『ヒロアカ』と本作で共通させたこと、また意図的に違いを出した部分はありましたか?
井上:芝居で共通させることはなかったですが、やはり信念が違うところは明確に意識して演じなければと思っていました。ステインは「贋物のヒーローに粛清を与える」という信念を確立していましたが、スタンダールはまだそこへはたどり着いていません。それが、今回のナックルとの戦いをきっかけに、確固たるものへと変わっていきます。変化はあるけれども、自分の信念に対しての一途さは共通しているキャラクターだと思いました。
――第6話の注目ポイントや見どころを教えてください。
梅田:ナックルとスタンダールの戦闘シーンは、改めてナックルの強さや彼のヒーロー像が見えてきます。そして、スタンダールがステインになっていく様も見ることができるので、『ヴィジランテ』を楽しんでくれている方はもちろん、『ヒロアカ』ファンの方にとってもワクワクハラハラしてもらえるお話になっています。
井上:梅田さんの言った通り、スタンダールがステインになるきっかけが描かれる第6話になっています。なぜステインがあの信念を持つようになったのか。『ヒロアカ』へと繋がる重要なエピソードになっていますので、是非見てほしいですね。