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自動車用シール用途におけるフッ素系界面活性剤フリーのフッ素ゴム
テクノフロン(r)FKM NFS の初採用を高く評価
ブリュッセル、2025年11月20日 – 高機能ポリマーの世界的リーディングカンパニーであるサイエンスコは本日、2025年度のSociety of Plastics Engineers (SPE) Innovation Awardsの材料部門で「Most innovative use of plastics(最もイノベーティブなプラスチックの活用)」賞を受賞したことを発表しました。
業界専門家とメディア関係者で構成される審査委員会は、サイエンスコの特許技術であるテクノフロン(r)FKM NFSに高い評価を与えました。General Motors社の一部の最新車両に搭載されているポジティブ・クランクケース・ベンチレーション(PCV)バルブのOリング(Freudenberg Sealing Technologies社との共同開発)にTecnoflon(r)FKM NFSが採用され、優れた性能を発揮していることが受賞の理由となりました。
この製品にはサイエンスコの画期的な重合プロセス※ が採用されています。界面活性剤を使用せず、従来通りの優れた性能を維持しながら、テクノフロン(r)パーオキサイド加硫フッ素エラストマー(FKM)を製造するために、この重合プロセスは欠かせない技術です。テクノフロン(r)FKM NFSはサーキュラー素材の認証も取得しており、サイエンスコが先進的な材料性能と循環型社会への取り組みを両立できることを実証するものです。
サイエンスコでエグゼクティブキーアカウントマネージャーを務めるLaura Hirschhornは、「今回の受賞はサイエンスコにとって素晴らしい成果であり、ポリマー材料の技術革新におけるリーダーシップを裏付けるものです。私たちのテクノフロン(r)FKM NFSは、サイエンスコが卓越した技術力を持ち、GM社やFreudenberg Sealing Technologies社といったステークホルダーとの強力な連携を通じて、いかに業界をリードし続けているかを示す好例です」と話しています。
自動車エンジンのシール用途は、自動車設計において最も要求の厳しいアプリケーションの一つです。この用途では、熱、圧力、およびアグレッシブな流体への継続的な曝露に耐え、性能を維持できる材料が求められます。
テクノフロン(r)FKM NFSは、このような信頼性と安全性が不可欠なシステムにおいて重要な役割を果たします。優れた耐薬品性と耐熱性により、長期にわたり安定したシール性能を発揮し、自動車メーカーは最も過酷な動作条件下でもエンジン効率、排出ガス制御、耐久性を維持することができます。
※ 画期的なサイエンスコの重合プロセスでは、PFAS化合物のフッ素系界面活性剤のみならず、界面活性剤自体を使用する必要がありません。
テクノフロン(r)はサイエンスコの登録商標です。
サイエンスコについて
サイエンスコは、私たちの日常生活全般にわたる活動や行動をより良くするための革新的なソリューションを開発する科学企業です。1911年にアーネスト・ソルベイが始めた科学会議にインスピレーションを受け、私たちは科学とイノベーションの限界を超えるを目指し、世界30か国で13,000人以上の多様なチームと共に、お客様のために活動しています。
私たちのソリューションは、家庭や食品、消費財、飛行機、自動車、バッテリー、スマートデバイス、医療分野で、より安全、クリーンで、持続可能な製品を提供しています。私たちのイノベーションの力は、循環型経済の実現を目指し、人類の進歩を促す画期的な技術を探求することを可能にしています。
詳細は公式サイト(www.syensqo.com)をご覧ください。