10月10日~10月12日の3日間にわたり、バーチャルアイドルフェス「Life Like a Live!10 ~ハイテンションハロウィン~」が開催されました。
10回目の節目を迎えるバーチャルアイドルの祭典は、57人の出演者によってかつてない熱狂に包まれました。事務所の垣根を超えるコラボや、新たなバーチャル・エンタテインメントにも挑んだフェスの様子を、オフィシャルレポートとしてお伝えします。
■テーマは「ハイテンションハロウィン」 いつもより元気なアイドル57人が出演!
「Life Like a Live!10」(通称:えるすりー10)のテーマは「ハイテンションハロウィン」。「可笑しなお菓子工場」を舞台に、全57人のアイドルがステージに立ちました。
陽気で、いたずらも許されるハロウィンの雰囲気にあてられてか、アイドルたちのテンションはいつもより高め。魔法のステッキとゴーグルを身に着け、普段は見せないような姿を披露するアイドルもいました。
全5公演がストーリー仕立てになっていたのも大きな特徴。公演が重なるごとに、工場にハロウィンのエネルギーが溜まっていく過程が、出演アイドルたちの寸劇によって展開されていきました。
■十人十色なアイドルが、ハイテンションなステージをお届け!

「ハイテンションハロウィン」のテーマに違わず、今回のアイドルたちはアッパーでハッピーな選曲が多数。特に「まりなす」と「LiLYPSE」はメドレー形式で次々に楽曲を披露する、にぎやかなステージを披露しました。



出演アイドルの方向性も多種多様。甘狼このみさんのような正統派かわいいアイドルはもちろん、かっこいい歌で魅了したアイデスさん、パワフルなステージを見せつけた「えのぐ」、多彩な歌声を披露した風見くくさん、多数のメンバーによる鮮やかなフォーメーションが輝いた「Palette Project」など、思い思いのパフォーマンスが5公演に渡って繰り広げられました。


また、出演者の幅広さも「Life Like a Live!」の持ち味。3D化から間もない「Varium -ぶいありうむっ!-」所属の綿宮あひるさんや、活動歴は長いものの初参戦のキョンシーのCiちゃんなど、キャリアを問わず様々なアイドルがイベントを賑わせました。


バーチャルライヴならではの演出も魅力のひとつ。ステージだけでなく、魔法のステッキから放たれるエフェクトは、パフォーマンスを鮮やかに彩りました。「Palette Project」や「épeler」のように、ステージ上で衣装をチェンジし、より華やかなステージを作り上げるアイドルの姿もありました。
もちろん、多彩なステージを前に観客も大盛り上がり。意外な選曲に驚いたり、圧倒的な歌唱力を前にして言葉を失ったりしつつ、アイドルたちのパフォーマンスを前に「はい!はい!」とコールを上げ続けるコメント欄は、リアルのライヴに引けを取らない熱量を発していました。
■アイドルグループ「iLiFE!」も参戦!エンタテインメントの新たな可能性に挑む
今回の「Life Like a Live!10」は、「バーチャルの世界をさらに盛り上げる、次世代のエンタテインメントを創造する音楽祭」をコアメッセージとして据えていました。

その象徴となるのが、人気アイドルグループ「iLiFE!」のゲスト参戦。バーチャル・エイベックスが手がけた3Dモデルの姿で、フルメンバーのパフォーマンスが実施されました。ステージを所狭しと舞い踊りながら、代表曲『アイドルライフスターターパック』を中心に大いに盛り上げる、第二公演の幕開けにふさわしいステージとなりました。

また、「Life Like a Live!9」で初参戦した綺羅星ぺんた(足太ぺんた)さんは今回も参加。見事なダンスパフォーマンスに加え、新曲を2曲も披露しました。また、バーチャル化から少し時間が経ち、他のアイドルとの距離も縮まったおかげか、第一公演ではシャッフルユニットに参加し、にぎやかなクライマックスを作り上げる役目を担いました。
バーチャルアイドルだけでなく、リアルのアイドルもバーチャルの姿となり、現実では見せられないステージを作り上げる、「Life Like a Live!」の挑戦的なステージは今回も健在です。
■事務所の垣根を超えたコラボも実現! 10回の節目の先へ

そして、「Life Like a Live!」の魅力といえば、事務所の垣根を超えたコラボ。それを象徴するのが、第一公演の幕開けである、出演者総出の『Life Like a Live!』の大合唱。多種多様なアイドルが集まる本ライヴにふさわしいオープニングアクトとともに、今回のフェスはスタートしました。
さらに、各公演には複数の事務所から選ばれたアイドルたちによるシャッフルユニットが出演。にぎやかな掛け合いと、ここでしか見られない歌声のコラボは、各公演を大いに盛り上げていきました。

シャッフルユニット以外にもスペシャルコラボが実現。無期限の活動休止を発表している「VALIS」のステージ直後には、交流のあった「LiLYPSE」が駆けつけ、「VALIS」代表曲『残響ヴァンデラー』を披露。ともにバーチャルアーティストとして駆け抜けた戦友同士のステージは、多くの観客から歓声が上がりました。

第五公演では「まりなす」と「えのぐ」のコラボが実現。初回「Life Like a Live!」から出演を重ねてきた、バーチャルアイドルのはしりとも言える2組が、「まりなす」代表曲『亜空の先へ』を熱唱。10回目という「Life Like a Live!」の節目を飾りました。
そして、第五公演のクライマックスには、再び出演者全員による『Life Like a Live!』が披露。いまなお火が消えないVTuber業界を象徴するようなステージとともに、57名のアイドルが集った「Life Like a Live!10」は大団円で幕を閉じました。
そして、フェスの最後には、追加公演「Life Like a Live!10+」の開催が発表されました。「Life Like a Live!10」出演メンバーに加え、新たな出演者の姿も見られる追加公演は、ハロウィン本番の10月31日(金)に開催されます。