「おなかの調子を気にせず夏を満喫して」夏フェスに“超快適トイレ” アリナミン製薬が初の試み 担当者に聞く

アリナミン製薬の整腸薬ブランド「ビオスリー」は8月23日、大分県別府市で開催された「BOB2025(別府温泉ぶっかけフェス2025)」において、エアコン完備の特設トイレを設置。製薬メーカーが手掛ける取り組みについて、現地担当者に話を聞きました。

「イベントはおなかの不調に優しくない」問題に着目

夏はフェスや野外イベントが多く開催されると同時に、冷たい飲み物の摂りすぎやエアコンによる冷え、食欲不振などにより、おなかの調子を崩しやすい季節でもあります。SNSでは「夏ならではのおなかの不調によってイベントを楽しみきれない」との声も多く見受けられました。

そんななかで、ビオスリー担当者は「イベントのトイレは往々にして蔑ろにされやすく、快適ではない状況」が多いことに着目。「お腹の不調に対して、イベントは優しくないと感じていた」として、参加者がお腹の調子を気にせずイベントを楽しめるよう、快適なトイレ環境の提供を決めたと説明しました。

夏特有の体調不良に対応

ビオスリーが設置した特設トイレは、エアコンによる涼しい環境、ウォシュレット機能、アメニティの完備など、従来の野外イベント用トイレとは一線を画す快適性を実現。男女問わず利用者から「快適だった」「夏を楽しめそう」との声が寄せられたそうです。

特に仮設であるにも関わらず、エアコンを用意することで通常の野外トイレにはない快適さが印象的でした。今回の事例では女性トイレの割合を増やしており、アメニティ類も完備されていました。

この取り組みは同社にとって初とのこと。BOB2025を協賛で参加した理由について、担当者は温泉の特性に注目したと語ります。「温泉は自律神経を整え、体の調子を整える効果があると言われている。ビオスリーもお腹を整えることを価値としているため、そこ(考え方)が一致した」

また、運営側からトイレ不足の課題を聞いていたことも決め手となったそうです。

今後の展開に期待

ビオスリーとしては初めてのトイレ設置となった今回の取り組み。担当者は「皆さんの健やかな人生をサポートしていきたいため、お腹にいいことを今後も続けていきたい」と語り、反響を見ながら他のイベントへの展開も検討していく方針を示しています。

「イベントのトイレは昔ながらの状態が多い。こういうトイレがあることで、イベントを心から楽しめるような体験を提供していきたい」(担当者)

■BOB2025について
別府温泉を浴びながら楽しむ音楽フェスとして、温泉水約1,000トンを使用した世界初の「ぶっかけフェス」。MINMI、マーク・パンサー、nobodyknows+、HAN-KUN(湘南乃風)らが出演し、音楽、温泉、サウナ、グルメを一度に楽しめるイベント。