中国にも「ガシャポン」はある…けど日本とはココが違う!キャッシュレスで回すご当地事情

日本でお馴染みのカプセルトイ「ガシャポン」。駅やショッピングモール、家電量販店など、街の至る所で見かけるこの小さな楽しみは、今や海を越えて中国でも大きな人気を博しています。しかし、その楽しみ方には日本と少し異なる、中国ならではの事情があるようです。

日本の作品は少しお高め?価格の背景は

日本では多種多様な場所で見かけるガシャポンですが、中国では主にアニメショップや大型ショッピングモール内の専門店、ポップカルチャー関連のフロアに集中して設置されている傾向があります。

例えば、上海を代表する繁華街・南京東路にあるアニメ専門デパート「百聯ZX創趣場」のようなビルは、フロア全体がアニメやゲームの専門店で埋め尽くされており、多くのガシャポンが設置されています。

日本の「アニメイト」やバンダイナムコのオフィシャルショップも、ガシャポンファンが集まる人気のスポットです。日本の作品を専門的に扱うお店に置かれていることが多く、宝探しのように目当てのガシャポンを探すのも一つの楽しみ方と言えるでしょう。

中国で販売されているガシャポンのうち、特に日本の人気アニメやキャラクターのものは、日本の販売価格よりも少し高めに設定されていることが一般的です。例えば、日本では1回300円のものが、中国では30元から40元(約600円~800円)前後で販売されていることもあります。

この価格差の背景には、日本からの輸送費や、正規ライセンス料、そして関税などが影響していると考えられます。それでも設置されているということは、価格が少し高くても、現地のファンにとってはそれだけの価値があるアイテムとして受け入れられているのでしょう。

財布は不要!支払いはスマホでスマートに

日本のガシャポンとの最も大きな違いは、その支払い方法かもしれません。現金を入れてハンドルを回すのが日本のスタイルですが、中国のガシャポンは、原則すべてが現金に対応していません。

ではどうやって購入するのかというと、主流なのが「Alipay(支付宝)」や「WeChat Pay(微信支付)」といったQRコード決済です。ガシャポンの筐体についたQRコードをスマートフォンのアプリで読み取り、画面の指示に従って操作すると決済が完了。その後、ハンドルを回せるようになる、という仕組みです。

キャッシュレス化が非常に進んでいる中国ならではの光景であり、初めて見る日本の観光客にとっては少し戸惑うかもしれませんが、慣れてしまえば非常にスムーズでむしろ日本より便利。

余談ですが、旅行目的で中国に訪れる場合、両替は一切する必要はありません。それほどキャッシュレス化が浸透しているんです。もし中国を訪れる機会があれば、現地のファンに混ざって、スマートフォン片手にキャッシュレスでガシャポンを回してみてはいかがでしょうか。