<WIND BREAKER>遂に新章突入!新キャラも登場し、桜たちの物語はますますヒートアップ【コラム】

TVアニメ『WIND BREAKER Season 2』(MBS/TBS系28局「スーパーアニメイズム TURBO」枠/毎週木曜24:26〜)の第20話「宵の街」が5月16日に放送されました。新たな展開や新キャラクターの登場に、視聴者やファンを湧かせる回となりました。
※以下、第20話に関するネタバレを含みます。ご注意ください。

新たな舞台はネオン彩る「ケイセイ街」

本作は2024年4月〜6月まで放送されたアニメ『WIND BREAKER』の続編です。不良高校として知られる「風鈴高校」へ入学した桜遥が、さまざまな人たちとの交流や戦いを重ね成長していく物語です。

KEELとの対戦や持国衆筆頭・椿野佑との出会いなど2期開幕からますますヒートアップしている『WIND BREAKER』ですが、第20話からは舞台を歓楽街である「ケイセイ街」へと移し、新たな物語が描かれていました。

椿野の恩人でもある伊藤さんが元気を取り戻したお礼として食事へ連れて行ってもらうことになった桜たちは、ケイセイ街で白いドレスを着た女性・成田しずかと出会います。チンピラたちに追われていたしずかを助けるために力を発揮する3人は、やがてケイセイ街で働く人たちが集まった武闘派チーム「六方一座」の存在を知る……といったストーリーになっています。

桜たちの貴重な”私服回”には歓喜の声も

今話で注目していただきたいのは、桜たちが交流する場にもなっている商店街「東風商店街」と「ケイセイ街」の対比です。風鈴の音が鳴り響き、全体的にほんわかとした雰囲気が溢れている東風商店街と、ネオンが輝き、夜の街を彩るケイセイ街では行き交う人々も全く違います。現に作中では「ご主人さま♡」と客引きの女の子に声をかけられ、赤面し戸惑いを見せる桜の姿も堪能できました。逆に慣れた反応でスルーする蘇枋隼飛や、慣れない光景に青ざめる楡井秋彦と、反応が三者三様なのも面白いです。

また、ストーリー上では制服姿が定番となっている『WIND BREAKER』の中ではなかなか貴重な”私服回”でもありました。白いTシャツにパーカーを羽織るというシンプルスタイルな桜や、パープルを基調としたチャイナ風の服を着こなした蘇枋と、いつもとは違う3人が見られたのも嬉しいです。なお、楡井を演じる声優・千葉翔也さんもX(旧:Twitter)にて「私服が見られて嬉しいです」と投稿しており、キャスト陣も本放送を楽しみにしていたことがうかがえます。

「六方一座最高すぎた」新たな風を吹かせてくれた新キャラの存在

物語後編では六方一座の座長である中村幹路が遂に登場!彼を演じるのは興津和幸さんで、トップとしての頼もしさやアツさ感じる演技を見せてくれました。筆者は興津さんと聞くと『BROTHERS CONFLICT』朝日奈雅臣や『アイドリッシュセブン』大神万理といった温厚かつ落ち着きのあるキャラたちのイメージが強かったこともあり、より新鮮味が感じられます。

幹路が普段ボーイとして働く「ショーパブOUGI」の歌い手を務める成田しずかを熱演するのは上田麗奈さんです。桜たちを敵だと思い込み、蹴りを入れたりと怒りを見せる幹路に対しオロオロと困惑する姿や彼との掛け合いなど、原作ファンや初見の視聴者を没入させる芝居を披露してくれました。新キャラ2人に対してはSNSでも「六方一座最高すぎた」「しずかちゃんと幹路さん喋ってる!」「幹路さん口調オラついてて良い感じだった」と絶賛する声が集まり、今後の活躍に期待していきたいところです。

他にも楡井の成長や進歩を感じさせる一幕や、椿野のポールダンスシーンなど見どころが多く、あっという間に時間が過ぎた回だったように感じます。また今回からは”成田しずか”というヒロインの存在が、物語をより際立たせてくれるのではないでしょうか。桜たちが奮闘する姿を引き続き追えるのが楽しみです。(分=渡辺美咲)

(C)にいさとる・講談社/WIND BREAKER Project