舞台『ブルーロック』4th STAGEが開幕!U-20日本代表戦を描く圧巻の一戦が始動

5月15日、東京・THEATER MILANO-Zaにて、舞台『ブルーロック』4th STAGEがついに開幕。進化し続ける舞台『ブルーロック』シリーズに大きな注目が集まっています。

今作では、原作でも屈指の人気エピソード「U-20日本代表戦」が描かれます。“青い監獄(ブルーロック)”からフィールドへと舞台を移し、潔 世一(演:竹中凌平)ら選ばれし11名が“ダイヤモンド世代”と呼ばれるU-20代表と対峙します。

舞台美術も大幅にアップデートされ、床一面が緑のピッチで覆われたステージは、観客に「試合を観戦している」かのような臨場感。映像演出や音響効果もさらに磨きがかかり、キック時の集中線やオーラなど、まるでアニメの世界に入り込んだかのような視覚体験が可能となっています。

前作『3rd STAGE』では、U-20日本代表と対戦するためのチーム“青い監獄(ブルーロック)”イレブンを選抜する戦いが繰り広げられました。本作ではいよいよU-20日本代表チームが登場します。潔 世一(演:竹中凌平)さんたち“青い監獄(ブルーロック)”イレブンが、彼らに立ち向かっていく姿が描かれます。

劇場に入ってまず注目していただきたいのは、舞台の床面です。これまでは、八百屋(傾斜のついたセット)の段差上部のみに芝が敷かれていましたが、今作では床が全面緑色になっています。作品の舞台が“青い監獄(ブルーロック)”内からピッチへ移動したことがひと目でわかる仕様です。

前作までは複数の試合の合間に彼らの日常を挟む形式でストーリーが進められていましたが、今作は上演時間のうちほとんどの時間を1試合のゲームに費やします。そのため、セットや照明の使い方もスタジアム感が強くなっています。初演から使われている可動式のパネルや、正面のくり抜かれたスペースなどにも「こんな風にも使えるのか」と感じる新たな演出がつけられているため、以前から本作を観ているファンも多くの新鮮な驚きが得られるでしょう。

特に今作では、平面と階段で床面が構成されているため「高低差」がよく映えます。概念としてもビジュアルとしても「大きな壁」である、U-20日本代表チームの主将、オリヴァ・愛空(演:桜庭大翔)さんが牙をむくシーンにはぜひ注目してください。

映像の効果で、まるでアニメや漫画の二次元の世界に入り込んだかのような体験ができるのも本作シリーズの特徴のひとつです。キックから放たれるボールの軌道につく色とりどりの効果やオーラ、スピード集中線などにより、オープニングから世界観に強く引き込んでくれます。これらの映像効果と効果音は、1人ひとりの動きやタイミングにドンピシャではまるように、スタッフチームとキャストたちで何度も試行錯誤を繰り返して作られています。どうすれば、よりかっこよく見え、ストレスなく見やすくなるのかを追求した映像演出と音響効果も楽しめます。

基本的には“エア”のボールでマイムの動きにより試合を進めていきますが、実際のボールや映像も使用することで、よりリアルな試合感を高めてきた本シリーズ。今作ではボールの表現に、新たな驚きの演出がついているシーンがあります。ひとつの到達点で満足せずに、大きな驚きと感動を毎回味わってもらうために挑戦し続ける姿勢が見える作品です。

来場者特典として配られる応援グッズを適時使用することで、“観劇”に加えて“観戦”感を高められるのも今作の特徴です。試合を見に来た観客として、1階前方席は選手たちの迫力あるプレーを間近に観られ、1階席後方や2階、3階席からは、全体のフォーメーションや客席を含めて劇場全体がスタジアムになっている様を俯瞰(ふかん)で楽しめます。また上階では、現在の点差や作戦の映像投影がそのまま視界に入るようになっているため、試合全体を把握しやすいです。どの席に座っても、その場所ならではの楽しみ方ができます。

過去作からの違いや進化した部分について、佐藤さんは「まずはセット。今回からはスタジアムになります。広くなったのと、新しい表現がついています」と語ります。草地さんは「ずっと試合をしているので熱量や疲労感が半端ないです(笑)」とコメント。今作から参加の猪野さんは「これまでやってきた2年の軌跡がしっかりと刻まれている座組だと感じました。でも、U-20日本代表の役として、主将のラバ(桜庭)さんたちと一緒にその2年をすべて蹴散らしてやろうというくらいの気持ちで、重責を感じながら稽古に臨んでいました。初日が明けて千穐楽まで、どこまで熱量が上がっていくのか楽しみです」と振り返ります。

今作で糸師兄弟役を演じる2人に、稽古中はどのように過ごしていたのかを聞かれると、草地さんは「兄弟のシーンも多いので、どのように演じるかを猪野くんとめちゃくちゃ話しました。先輩だな!と感じました」と話します。猪野さんは「今回(草地さんと)初めましてだったのですが、思っていた200倍真面目でした」とジョークを交えつつ「役をとても大事にしているのが伝わってきました」と語りました。

今作で大きなキーワードとなる「挑戦的集中」の「FLOW」の経験はあるかと質問されると、佐藤さんは「長い試合時間の中で、出ハケや段取りなどさまざまなことが体に染み付いて意識せずにできるようになったと感じたころに、そう(FLOW)だと言えるような瞬間がありました。そこに辿り着くまでは大変なのですが、そこに行けばもっと楽しめます。楽しむためには土台作りが大事だと感じました」と語ります。草地さんは「実は部活をやっていたころに、そういう体験をしたことがあるんです。周りのすべてがスローに見えて自分が無敵になったように思えて。『ブルーロック』でFLOWを知って、これか!と思いました」と明かします。

猪野さんは「松田岳(士道龍聖役)くんが、稽古中にFLOWに入ったのを見ました。ちょうど士道がそうなったときに、本人は気づいていないのですが鼻血が出ていて。この人本当にすごい、と思いました」と語ります。竹中さんは「僕自身はまだその感覚はないのですが、挑戦的集中という感覚は役者にとっても大事だと思います。ノブ(佐藤)さんが言っていたように、段取りなどを考えすぎずに挑戦することが大事なんだな、と」と、役者としての生き方にも通じると口にしました。

最後に意気込みのメッセージを求められると、まず佐藤さんが「たくさんの方に応援していただき、ここまで続けてこられました。U-20日本代表戦が楽しみだ、と言っていただいている声も届いています。そのご期待に応えられるように、楽しんで帰っていただけるように、僕たちも楽しんで精一杯頑張ります」と呼びかけました。草地さんは「本作を楽しみに、この数ヶ月を過ごしてきてくださった方もたくさんいらっしゃると思います。そのご期待に応えられるように練習を積み重ねてきました。楽しみにしていただけたらうれしいです」と意気込みます。

猪野さんは「ここまで紡がれてきた物語を、また次に繋げられるように。演劇を愛する僕がサッカーを愛している冴を演じることで、彼の思いが昇華されればいいなと思っています。千穐楽まで座組一同、怪我なく頑張っていきます」と話します。最後に竹中さんが「U-20日本代表戦は、原作でもとても面白くて大好きな話です。舞台でお届けできるのがうれしいです。今回は応援グッズもあるので、観劇+観戦の気持ちで観ていただけたらと思っております」と挨拶し、会見は終了しました。

4作目にして、これまで培ってきた経験を十分に生かしながらも、なお新たな挑戦をし続ける本作。“青い監獄(ブルーロック)”スタジアム来場者のひとりとして、この熱戦を体感しに、ぜひ劇場へ足を運んでいただきたいです。

©金城宗幸・ノ村優介・講談社/「ブルーロック」製作委員会